どんな仕事に就いても、漠然と「あんな風になれれば」「こんな仕事がしたい」というような夢を思い描くでしょう。
その夢や理想を持てば、自分がどんなことをしたいのか・何をすべきかが明らかになってきます。
保育士として働くときに、「目標設定」を求められる現場が多いもの。
働く施設によって違いますが、1:入社してすぐ 2:行事やイベント前 3:後輩の指導をする立場になったとき 4:年度替わり に目標設定を求められます。
保育士の自分が目標とする保育士像は?
目標は、人それぞれ違うでしょう。特に、年間目標の設定を求められる年度初めは、保育士さんにとって気が重くなる季節です。
毎日、忙しい仕事をこなしているだけで精いっぱい。なのに、目標設定の中身を意識した仕事なんてできない…と、余裕なく過ごしてしまう保育士も多いはず。
保育施設に就職して、保育士としてこれから働く自分が、いったいどんなことに取り組めばいいのか、なんて、実際に働かなければわからない!と言いたくなる気持ちはわかります。
まずは、「あこがれる保育士像」を思い描いてみましょう。
あなたはどんな保育士になりたいとおもいますか?どんな思いで、保育士になりたいと思いましたか?
これから保育士として毎日をスタートさせる人は、まず、あこがれや理想を持つことから始めてもいいでしょう。「しなければならない」の気持ちから、「こうしよう!」と自発的に動くための意識付けになります。
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やった仕事と目標設定との差を自覚する
目標があれば、その目標設定と実際の自分の仕事を比べる判断材料になります。ルーティンワークをこなすだけでも、最初は精いっぱいでしょうが、まずは出来た事とやったほうが良かった事を、自分でしっかり自覚することが大切です。
目標設定をたてる事にストレスを感じたり、苦手意識がある人もいるでしょう。
ただ、目標はきっと年度ごと、行事が終わったごとに変わっていくはずです。こうすればうまく行った・あのタイミングでこれをすればよかった…など、具体的に思い返す反省点が多いほど、次の目標が明確にしやすいはず。
目標は、あくまでも想像の世界で生み出すもの。でも、想像力を引き出すために必要なのは、具体的な失敗でもあります。
目標設定を行う度に、自分の仕事を振り返るクセを付けておきましょう。これだけ意識しておけば、目標を立てることが楽になるかもしれません。
細かい目標と大きな目標の設定を
同じ目標であっても、クリアしたい目標には大小があります。
「まずこの行事を成功させたい」という目標もあれば、「退職するときに教え子のみんなが涙するような保育士になりたい」という、生き方や人生観を思わせる目標もありますね。
この二つを同じ土俵で毎日振り返るのは、到底ムリな話です。
それぞれの目標設定を明らかにして、細かい目標を積み重ねていきましょう。大きな理想に向かって、今取り組みたいことや、これから取り組みたいことを、小さい目標に一つずつ仕込んで実現していくという段組みをします。
細かい目標設定に、実践した取り組みと、やるべきだった反省点がそろうことで、成功と達成度が見えやすくなります。
成功を続けるために、さらに次のステップとなるような目標を掲げ、ランクアップしていくようなイメージを持てれば、設定内容もはっきりしてスムーズに目標がもてるようになります。
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リミットとアバウトが目標設定のポイント
一般的には、目標があれば、達成できて成功だと判断します。ただ、保育士さんは、幼少の子どものケアとお世話が生業です。そして、効果と結果が見えづらい事柄がほとんどです。
それでも、自分の理想を「目標設定」で明らかにして取り組むのは、効果が見えづらい仕事だからこそ。
保育士として関わる子どもたちが、優しい気持ちを持てたり、読めない絵本をすらすら読めたり、楽器やお遊戯ができるようになる…。自分自身の保育士としての成長は、お世話する子どもたちの成長と切っても切れない関係にあります。
子どもの成長に期限はありません。一人一人の成長に沿って、出来る事や、やれる事が増えていきますよね。さらにクリアできるような課題は、クラスや年齢によっても異なります。
例えば、生徒が取り組んでいるお絵かきや、本読み、縄跳び…。いろんな取り組みができるようになるために、同じ練習を毎日繰り返しますね。
大人にとっても同じです。子どもたちが成長するように、自分の「保育士としての理想」に、ほんの少しずつでも近づけていけたら…とイメージさせる成功を、ゆっくりと積み重ねていきましょう。
あなたが保育士として設定する目標も、具体的な期限を決めずに「これができたらいいな」という気持ちで、毎日子どもたちと自分を見つめるといいでしょう。
目標設定は、いわば自分に対しての責任と課題を定めること。あまりに重すぎる目標や、現実的ではない課題を立てると、計画倒れに終わってしまいます。
「できたらいいな」のモチベーションで、ひとつずつを積み重ねるイメージで、目前の目標と、保育士としての自分の目標設定を立案してみましょう。