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英語で保育するメリット-直感的に英語を覚えられる

以前からビジネスのグローバル化が進んでいますし、今後は日常生活において英語を使う機会も増えていくと考えられます。そのため、これから大人になる子どもたちが英会話を身につけるのは、もはや必須といっても過言ではありません。しかしいくら勉強時間を増やしても話せるようになるとは限らないです。これまで多く勉強してきたけど、少しも話せない人も多いのではないでしょうか。従来の義務教育で考えても、最低6年間は勉強している計算になります。どのような習い事であっても、6年間も学べばマスターできるのが普通です。しかし英語に関しては、話せない人がとても多くいます。その原因を考えて改善していくことが大切です。その改善策として期待されている事柄の一つとして、英語を使った保育が挙げられます。

英吾は学問ではない

学生時代に英会話に苦手意識を持っていた人は少なくないでしょう。そのような人のほとんどは、数学や理科のように学問として考えている傾向があります。学問を楽しんで行うのは簡単なことではなく、多くの生徒は自主的に取り組みたいとは考えません。数学が苦手であるのと同様に、英語も難しく感じて目を背けるようになりがちです。しかし本来は数学などの学問とは異なり、コミュニケーションをするためのツールでしかありません。赤ちゃんは自然に日本語を話せるようになります。学力だけでいったら、大人が赤ちゃんに負けるはずはありません。しかし自分の知らない言語をマスターするスピードにおいては劣ってしまいます。それは言葉を覚えることは勉強ではないからです。ご飯を食べるのと同様に、日常生活において必要な能力にすぎません。幼児の間はスポンジのようにいろいろな知識を吸収していきます。勉強しているという自覚がないので、それに抵抗を持ちません。つまり学問として捉える前であれば、直感的に効率よく覚えられるということです。学びたくないと考えるようになる前に、取り組み始めることがポイントといえます。机に向かって頭をひねるのではなく、楽しみながら直感的に覚える習慣を身につけなければなりません。そのような背景があるので、保育のなかで自然に学べることは理想的なスタイルといえるのです。

大きくなるにしたがって、論理的に物事を考えるようになる。

論理的に物事を考えるということは、他の動物にはない人間の優れた点といえますが、同時に感性を鈍らせる弊害もあるので要注意です。日本語には素敵な言葉が多くあり、川柳や俳句のように芸術的な側面も持ち合わせています。そのため日本語を上手に使うにはセンスも必要になります。実はそれと同じことが英語にもいえるのです。単語のスペルや成り立ちを論理的に考えて覚える方法もありますが、それによって単語が持つ本来の素晴らしさを見失っている可能性があります。しっかり単語の意味を覚えていても、上手く使えなかったり話せなかったりすることに関係しています。自分が気に入った単語を使いたいという気持ちが欠けているからです。子どもは自分が気に入った日本語を得意げに何度も話そうとします。話すこと自体が楽しくて仕方がないからであり、そこに勉強している意識は存在しません。それを日本語だけに限定せずに、英会話にまで広げると効果的なのは一目瞭然でしょう。現在完了形や仮定形といった難しい文法を理解できなくても、相手に伝える言葉として触れ合うことで次第に馴染んでいくことができます。そうすると理屈が分からなくても、直感的に文法の決まりごとなども覚えられるようになります。

小さい時に英語を直感で覚えることが大事

もちろん、このように直感に頼って学ぶだけで完全に話せるようになるのは困難です。保育の時間は限られているので、やはり使用時間の長い日本語のようにマスターするのは難しいからです。しかし、それでも勉強として取り組み始める前のベース作りになるメリットは大きいです。理屈で考え始める前に直感で可能な限り覚えておけば、スムーズに学習を開始できます。そのベースがない子どもは言葉を学ぶという概念自体を受け入れるのが難しく、出遅れてしまうケースがよく見受けられます。特に発音に関して大きな差が現れやすいです。日本語しか使ってこなかった子どもは、それに特化した発音用の舌になっています。いくら言葉で説明しても、その癖を改めさせるのは困難です。理屈で分かっていても、意図どおりに舌を動かすのは簡単ではないからです。さらに耳に関しても同様のことがいえます。日本語とは発音で生じる周波数に違いがあります。人間の耳が聞き取れる周波数には個人差があり、年齢とともに認識できる帯域が狭くなるのです。日本語は帯域が狭いため、そちらに慣れていると上手く聞き取ることができず、正しい発音を覚えられません。そのため、できるだけ幼いうちに聞き取る力を養っておく必要があります。保育のなかで英語の歌を一緒にうたったりするだけでも、舌や耳を養いながら直感的に発音を覚えられるでしょう。

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