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女性人気職業ランキングの常連!!一度はあこがれる『保育士』

女性であれば一度はあこがれる方が多い職業の1つとして保育士が挙げられます。高校生を対象とする進路関係の雑誌やインターネット記事の特集においても、美容師や看護師、教師、芸能関係といった職業と共に必ずと言っても良いほどランクインしている仕事です。ニュースなどでは保育士は人材不足であることや、給料が他の職業に比べると高くないことがよく取り上げられています。にも関わらず、なぜ女性はこの職業にあこがれるのでしょうか。

子どもが好きだから

その最大の理由は、「子どもが好きだから」という点に尽きると言っても過言ではありません。子どもの成長に関わりたい、子どもと触れ合える仕事がしたいというように感じる女性が多いようです。そのように思うようになったきっかけもさまざまで、弟や妹の面倒を見た経験があるから、近所の子どもと遊ぶのが好きだったから、幼稚園の先生に憧れていた経験を持っているから、といった声がよく聞かれる内容です。また、いずれは自分の子育てにも役にたつだろうという声も少なからず見られます。女の子が人形遊びやおままごとに没頭するのは、子どもが好きという生まれつき持っている本能のようなものを象徴しているのかもしれません。

続いて、女子大生からの人気が高い職業においても、やはり保育士は圧倒的な人気を誇っています。大学生や専門学校生ともなると、単に子どもが好きだからという理由ではなく、より具体的な理由を掲げる傾向があります。日本の現状を見て「やりがいを感じることができるから」という声や、「一生続けられる仕事だから」、「自身のスキルを活かせそうだから」というより深い考えを持った方が増えてきます。

やりがいのある仕事だから

先程も述べたように、現在の保育業界では深刻な人材不足がニュースなどで大いに叫ばれています。各自治体では待機児童をゼロにするためにさまざまな取り組みを行っていますが、なかなか人材不足や保育所不足の状況を打開することは出来ていません。例えば、A市で給与や手当を充実させたケースでは、A市では人材確保ができたとしても、その他の市町村では人材がうまく流出してしまうという状況が起こっています。このような人材不足の反面、仕事のやりがいはますます増えています。また、保護者から感謝される仕事であることや、地域に関わるイベントも多いことから、社会に貢献していることを実感することができます。このような事情を踏まえると、この仕事はやりがいを感じるシーンが多い仕事であることは間違いありません。

そして、最近では保育士は一生続けられる仕事という認識も定着しつつあります。ご自身の出産や子育ての経験を、保育の仕事に役立てるというスタイルが確立されてきているからです。具体的には、保育所不足を解消するための取り組みとして、保育ママとして開業する方が増加傾向にあります。保育ママとは、仕事などを理由に子育てができない保護者に代わって、3歳未満の子どもを中心に自宅で有料で預かる保育者、または保育施設のことを言います。子育ての経験と資格の両方を活かすことができ、収入も確保できるという一石二鳥のメリットがあるため、大いに注目されている制度です。しかも、依頼者は子育ての経験のある方に任せたいという要望が強いため、利用者のニーズにもぴったりとマッチしているのです。保育施設においても、子育てを終えた方の職場復帰を応援する取り組みが積極的になっています。このように、一生活かすことができる資格として認識されていることも、この仕事にあこがれる女性が増えている理由の1つと言えます。

続いて、自身のスキルを活かせそうという理由についてまとめます。保育の現場では、音楽や絵を描くこと、造形といったカリキュラムが組まれていますから、このようなスキルに強みがあることは有利です。加えて、保育士試験の実技では、音楽表現に関する技術、造形表現に関する技術、言語表現に関する技術の3つの選択科目から2科目を選択しなければなりません。音楽ではピアノによる弾き語りが、造形では絵画が、言語表現では幼児たちが興味が持てるような話術を行うことが問われます。このような事情から、音楽や美術に関するスキルがあれば、現場や資格取得で有利な状況が生まれます。もう1つ注目すべき点は、最近では英語やスポーツなどに力を入れる保育施設が増加しているという事実です。学生時代に英語力やスポーツなどで培った経験は、保育の現場でも活かせる可能性が高いと言えます。このような保育施設は給料も高めに設定されていることが多いこともメリットの1つです。

以上の話をまとめますと、女性が保育士に一度はあこがれる理由の大半は「子どもと関わることができるから」です。しかし、年齢が上がるにつれてより具体的な理由へと変化していくことを読み取ることができます。そして、実際に保育業界を目指す方の多くは、この仕事のやりがいや一生もののスキルであることに魅力を感じている傾向があります。

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