保育

子どもの年齢別・認証保育所での保育士の数

一般的によくある認可保育所は、児童福祉法に基づく児童福祉施設であり国が定めた設置基準である施設の広さや保育士などの職員数などをクリアして都道府県知事に認可された施設です。それに対し、東京都認証保育所は東京都独自の制度となっています。国の基準による従来の認可保育所では、設置基準などから大都市では設置が困難となっていたり、0歳児保育を行わない保育所があるなど、ニーズに応えられていない点もありました。共働きなど働く人が多い東京都では、その問題をクリアするために独自の基準を設定して、多様化する保育ニーズ対応した新しい方式の保育所となる認証保育所を設置するようになりました。

駅前基本型と小規模・家庭保育型

一口に認証保育所といっても、駅前基本型と小規模の家庭的保育所の二種類があります。認証保育所では、0歳児保育を必ず実施しているのも特徴となっています。駅前基本型では、0歳から5歳児が対象となっており、小規模、家庭的保育所では0歳から2歳児が対象となります。子どもの年齢によって、必要となる保育士の配置人数にも違いがありますが、国が定めているものというわけではないので、設定は少し甘くなっているケースもあるということ頭に置いておくようにしましょう。

駅前基本型は定員は20人から120人で、そのうち0歳から2歳を半数以上としています。小規模、家庭的保育所は、保育室制度からの移行を中心としており、小規模で家庭的な保育となっているので定員も駅前基本型よりも少なくなっており、6人から29人年齢としては0歳から2歳となっているという違いがあります。

勤務形態としては、正社員のみというイメージを持っている人も多いですが、正社員だけとなれば保育士不足の現在では、人手も足りず一人一人の負担が大きくなってしまうということもたり、非常勤や契約社員として働くことも可能となっています。非常勤の場合には、子どもが登園する朝のみや、降園する夕方のみといったかなり短時間の勤務がある働き先もあります。勤務は、開所が13時間以上と定められているため、シフト制により実働で8時間となっています。仕事内容はどこでもそれほど大きな違いはありませんが、給与には必ず違いがあるので良く比較しておかなくてはなりません。休日に関しては、週休二日制を採用しているところが多いですが、園や勤務形態によっても、もちろん違いは生まれます。日曜や祝祭日も開所している保育所も多く、土日祝が必ずしも休みというわけではないので気をつけましょう。

施設長は保育士資格を有しており、なおかつ児童福祉施設等の勤務経験を有する者となっています。保育従事職員は、認可保育所と同様の配置基準としていますが、それだけではなく常勤職員の保育士などは6割以上いなくてはならないという決まりもあります。保育料には上限がありますが自由設定となっているので、園によってどのような家庭の子どもが預けられるのかにも違いがあるということを頭に置いておき、働き先を選ぶことも重要なポイントとなってくるのではないでしょうか。認証保育所の子どもの人数と保育士の数の決まりは、各自治体が定めているということもあり、甘めに設定されていることが多いですが、そうなれば、その最低基準しか満たしていない園で仕事をするとなれば、体力的にも精神的にもかなり大きな負担となってしまうことは間違いないのではないでしょうか。

認可保育所より独自性を出しやすく自由度が高い

中には、認可保育園の方がしっかりしていると思い込んでいる人もいますが、認可保育所以外はレベルが低いという考えは間違いであり、そのような考えを持っていると、就職の選択肢を減らしてしまうことになるので、かなり勿体無いことになります。認証保育所となれば、子どもの確保にも力を入れているので大半のケースで独自性を出しています。子どもを園に入れる親としても、独自性があることで適した園を選ぶことができるというメリットがありますが、働く側としても自分の能力や希望に適した園を選ぶことができるというのはかなり魅力的なことではないでしょうか。子どもの人数と働く側の人数のバランスが取れているかどうかが、働き先選びでは見逃すことができないポイントということは間違いありません。どんなに給与が良かったりと、良い待遇を受けることができたとしても、子どもの数に見合っていない人数しかいないとなれば、働く側としてかなり負担になってしまうことは間違いありません。その際に確認しておかなくてはならない点となるのが、子どもの年齢が幾つかということにも注目しておくようにしましょう。0歳に対して必要となる人数と、2歳に対して必要となる人数に違いが生まれるのは当然のことであり、ただ単に働いている人の数のみで判断するべきとも言えません。事前にしっかりと下調べをしておき、働きやすい環境が整っているのなをチェックすることが必須となります。もちろん働いている人の質にも注目して起きましょう。

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