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楽しい?つらい?保育士の悩みベスト

幼少の子どもを相手にしながら毎日を送る保育士の仕事は、子どもが好きな人にとってあこがれの仕事でしょう。

少子化が社会問題になっていますが、子どものいる世帯にとっては「一人前にわが子が育つ」ことを願い、保育士さんの存在をとても大きく感じているはず。

たくさんの子どもと接し、子育てのプロとして頼られることも多い保育士さんは、やりがいがあるのと同時に苦労もあるようです。

保育士の仕事を通して感じる悩みや苦労をピックアップしてみました。

保育士は体力勝負 疲労が悩み

小さい子どもたちは本当に元気!子どもが数人集まれば、かけっこや鬼ごっこ、積み木遊びなど活発に遊び始めます。

しかも、一人ひとりのしたいこと、走り出す方向、やりたい遊び、使いたい遊具がみんな違います。

いったん外遊びが始まれば、子どもは方々に散って、思い思いに遊びはじめるので、怪我をしていないか、ケンカが始まっていないか…監督するだけでも大変です。

加えて、子どもたちは保育士さんが無条件で好き。遊ぶときには必ずと言っていいほど「一緒に遊ぼう!」と誘われます。他の友達と遊んでいても、近くを通る子どもから手を振られたり、ちょっかいを出されたり。

すべての子どもにできるだけ接しながら、相手をするという、保育士の主な仕事が体力的につらいという悩みを感じる人は、意外と多いようです。

どうしても思い通りにならない悩み

集団で落ちついて行動できるようになるのは年長さん(5歳)クラスあたりから。3歳・4歳クラスの幼稚園クラスでも、みんなで同じ行動をする指導はありますが、ちょっと目を離すと違うことをしたり、部屋を出て行ってしまったりするのは日常茶飯事です。

子どもは、保育士(先生)のいうことをきちんと聞くことができるようになるまでは、自我が強く自分の主張を曲げません。これは成長段階で必ず通る道です。

ただ、わかっているけどいうこと聞いてよ!と心で叫びたくなるようなことがたくさんあります。それを言ったところで聞き入れる能力が子どもに備わっていないので、もどかしさや苛立ちを押さえる回数も増えてしまいがちです。

実は同僚保育士とソリが合わない

子どもと接している時間が長い保育士ですが、園の活動について話し合いをしたり、活動報告や研修会議など、よりよい保育のために大人同士が集う機会も多いです。

そして、研修会や定例会議が、実は負担や悩みに感じる保育士もいます。悩みの元は人間関係。同じ活動をしている先輩保育士から、「あの時はこうすればよかった」「この時はこんな風に対応すべき」と、はっきり言って…くれれば悩むことはありません。

会議や研修の場で指摘してくれれば、前向きに取り組もうという気持ちもわきます。しかし、まだまだ女性が多い保育士社会のなかでは、「気の合う人」「付き合いやすい人」など、仲間意識が仕事に影響することもあるようです。

ちょっと気に入らない性格だ・子どもに気に入られて疎ましい・仕事ができるのが逆に鼻につく…ほんの些細なきっかけで陰口を言われたり、仲間外れにされたりすることに不満や悩みを抱く保育士さんもいます。

園長や事務方とソリが合わない

教室の中の掲示をしたり、子どもたちが好みそうなおもちゃや絵本を選んだりするのも、大切な保育士の仕事です。

園児が楽しく、安全に過ごす工夫を考えて、設置したい補助具や道具を園長に進言しても「予算がない」と却下されたり、すぐに資金繰りの話をされるのは、保育士にとって耐えられないことでしょう。

責任者であるはずの園長や理事長が、いろんな責任逃れをするという悩みもありがちです。保護者からのクレームや問い合わせへの対処を、保育士にすべて擦り付けて保身に走る先輩保育士や園長がいると、それだけで十分にストレス源です。

保護者対応がとにかく悩み

いろんな子どもがいるように、その保護者にもいろんな人がいます。保育士が警戒したくなる保護者はやはり「わが子が一番」パターンでしょう。

何をするにもわが子中心に応対を求めたり、帰宅後に子どもから聞いた話を全て鵜呑みにして、いろいろ詮索したりクレームを入れる保護者は、一人いるだけで十分悩みの種となります。

反対に、放任過ぎる保護者への対応に戸惑うこともあるようです。子どもにかかわる教育や作法、礼儀を教えるのは保育士の仕事と割り切っている保護者も少なくありません。

また「すべては園のいうとおり」という態度で、前向きな意思疎通がとりづらい保護者も、保育士にとっては脅威です。わずかでも園児のことについて話が進むとやりがいも感じますが、まったく手ごたえがない保護者も中にはいます。

 

主に保育士は、子どもまたは大人の「人」にまつわる仕事が多く、また悩みも多いようです。保育士に限ったことではありませんが、悩みがあれば、その都度解決するために行動するか、もしくは受け流してさっぱり気分を切り替えられるようにするのが、長く働くポイントかもしれませんね。

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