女性の社会進出が増えたことや、出産してからもできるだけ早く社会復帰をしたいと望む女性が増えたことによって、保育園の需要が高まっています。時代背景が急速に変化したことによって、保育園に入りたくても入れない子どもが多くなっていることが社会問題になったことから、保育園を増設するなど国だけでなく、自治体も一緒になって協力しています。そのため保育園の数が増えることによって、保育士の募集も増えています。そんな保育士の仕事は、多岐にわたっているため、かなり忙しくやりがいがある仕事だとされています。
保育士の書類作成
連絡ノート
主な仕事は子どもが安全に過ごせるように見守ることですが、それ以外の仕事として書類作成があります。保育園には、子どもを遊ばせてご飯をたべさせた後に、お昼寝の時間がもうけられています。その合間に、作成する書類の種類は、連絡ノートがあります。保育園で過ごしている子どもの様子を見て、気になったことがあったら連絡ノートに書き込みます。親御さんとの大事な連絡手段になりますから、親が自宅で過ごしているときに気になったことや、保育園で過ごすときに気を付けてほしいことなど、大事なことが書かれています。そのため、保育の合間に必ず確認して、子どもが帰宅するときに一緒に渡すことになっています。
園だより
定期的に園だよりを発行している保育園も多いと思います。園だよりは、保育園に行事予定や持参してほしいものなどが書かれていますし、発表会が行われたときはその模様などをまとめて書かれています。子どもたちの保育園での様子を知るためには必要な便りになっています。
給食だより
給食だよりは、1ヶ月に1回のペースで配られることが多いですが、1か月間の給食の献立メニューが記載されています。保育園では給食があるところでも、定期的にお弁当の日をもうけているところがあります。お弁当によって、親と子のつながりを確認したり、子どもが大好物のおかずを入れることで喜んで食事をすることが求められています。いつお弁当の日なのかを確認するためにも必要な書類ですし、給食の献立メニューによっては好き嫌いやアレルギーなどで子どもが食べられないものがあります。その時は、保育士と親で事前に相談して、代わりになるような食べ物を用意したり、自宅からお弁当を持参してもらえるようにしています。それらの連携をスムーズに行うためにも、給食だよりは重要なものになっています。
書類は持ち帰りになることも
その他に、保育の合間に作成している書類は、保育日誌や給食日誌になります。これらは、保育士同士で共有するものになっていることが多く、子どもの様子で気になったことがあったら書き込んだり、好き嫌いがあったりアレルギーがある子どもの情報を書いて共有することができるようになっています。複数の保育士で子どものお世話をしていますが、様々な事情で休むことも考えられますから、いつも担当している子どもが別の保育士が担当をした場合でも、スムーズに情報が引き継ぎできるように、日誌には細かく丁寧に書くことが求められることが多いです。ただ日誌は、園児の個人情報などが記載されていることが多いので、自宅に持ち帰るのではなく、保育園でのみ書き込んだり閲覧するように定められていることが多いです。
また、職員会議を行ったときの発言内容を書き留めた議事録や、職員の間でだけ連絡をスムーズにするときのためのノートが用意されていることもあります。保育をしながら、時には危ないと感じる事案が起こることがあります。子どもの行動は把握できないことが多いので、大人が想像もしないような行動をとることがあり、危険に直面することがあります。そのような事案を少しでも減らすようにするため、ヒヤリハット記録を作成することがあります。危険を未然に防ぐ役割を果たすことができますし、それらを保護者にも公開することによって、保育園の信頼度を高めることにも役立っています。対外的に公開することによって、他の保育園との情報共有をすることにもつながります。
保育をしながら、その合間に作成しなければならないものが多いので忙しいですが、それ以外にも自宅で作成しなければならない書類があります。それは、イベントの計画案を記した書類です。1年を通して、夏祭りや文化祭、毎月の誕生日会など主なイベントはすでに形式的なものになっていますが、その他に職員がアイディアを出したり、父兄からイベントの提案をされることがあります。その時は、それぞれがイベントの計画書を作成して、職員会議で発表するときに配ることになっています。会社で行うプレゼンテーションのようなもので、それが承認されれば、再び職員だけに配布するものと、保護者向けに配布するものを作成することになります。その他にも自宅で作成するものとして、保育園でイベントが行われるときに飾り付けをするためのものを自宅で作る仕事もあるため、かなりやりがいのある仕事だといえます。