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保育士養成課程における保育の心理学について

投稿日:2017年9月22日 更新日:

保育士になるには資格が必要です。児童福祉法第18条に掲げている、「専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対して保育に関する指導を行う人」になるために必要な資格です。

その資格は、厚生労働省が指定する大学や専門学校などの養成機関で必要な養成課程を修了し卒業した場合か、もしくは保育士試験に合格をした場合に与えられます。

試験は8科目の筆記試験と、8科目すべてに合格した場合にのみ受けられる保育実習実技試験があります。筆記試験の8科目というのは「保育原理」「教育原理および社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの職と栄養」「保育実習理論」です。

保育原理について

「保育原理」は、国が定める「保育所保育指針」子どもに関する様々な法律、日本国内外の保育、養護分野の偉人などについて理解し、保育所での保育事例によりどのように対処すべきかなど、保育の本質を学ぶものです。

教育原理および社会的養護について

「教育原理および社会的養護」は、教育制度の歴史や学習指導要領、教育関連法、諸外国の教育などの教育原理と、子どもの権利擁護、里親制度、児童虐待、社会的養護関係の施設などの社会的養護が一つの科目になったものです。

児童家庭福祉について

「児童家庭福祉」は児童に関する法律や条約、小規模住宅児童養育事業、要用語児童対策などについて出題され、「社会福祉」は、社会福祉の対象、社会福祉事業、障害児施策、民生委員・児童委員の役割や仕事内容、介護保険制度など子どもに限らず社会全体の福祉に関するものです。

子どもの保健について

「子どもの保健」は子どもの病気や予防、身体や運動機能などの発達、保育現場における衛生管理、予防接種などで、「子どもの食と栄養」は乳幼児期や学童期の心身の発達と食生活、栄養の基本的概念、病児の食事や対応、子どもの食生活の現状や課題などが出題範囲となります。「保育実習理論」は音楽や絵画、絵本などについての筆記試験です。

保育の心理学について

「保育の心理学」という科目は、乳幼児から青年期までの子どもの心身の発達を踏まえたうえで、感情の発達や自我の芽生えについてや、個人差や発達状態に応じた保育、環境作り、保育士とのかかわり、子ども達の関わりなどについて出題されます。

たとえば、見慣れた人と見知らぬ人の区別ができるようになって見慣れない人を見たら泣いたり顔を背けたりするのはどのような状態か、保育士が絵本を読んでいて食べ物が出てくればその絵を取って食べる真似をすることをなんという問題が出題されます。子どもの発達段階でどのようなときにそのような行動をするのかを関連付けて覚えることが大切な問題です。

生まれて間もない赤ちゃんはすぐにはっきりと目が見えているわけではありません。日がたつごとに見えるようになってきて物を目で追うようになり、物を認識できるようになるのは生後3か月か4カ月経過した頃です。また物を認識するためには目で見るだけでなく触ったりなめてみたりします。2歳ごろまではこのような感覚体験を繰り返しいろいろなものを認識していきます。

2歳ごろからは模倣が盛んになり、箱を車や電車に見立てたり、お母さんの行動をまねたりするごっこ遊びや見立て遊びをするようになります。言葉もどんどん話せるようになり、物の概念もわかってきます。しかしまだ自分の目から見たことだけで判断するので自己中心的です。

3歳くらいからは友達と一緒にいることが楽しくなってきます。友達と同じことをして遊んだり、会話をしながらごっこ遊びを楽しんだりします。そして保育所や幼稚園など集団生活の場で生活をすることで社会性を学んでいくのです。

さらに小学生になり3年生ごろになると、物事を抽象的に考えられるようになります。目に見えるものだけではなく目に見えない未来の時間や他の人の感情なども考えることができるようになります。「卒業するまで頑張ろう」「あそこまで我慢してみよう」という気持ちになったり、友達の気持ちを考えられる反面、「嫌がられてたらどうしよう」「恥ずかしい」などと言う気持ちも生まれてきます。

これらのように生まれた時から身体的にも精神的にもゆっくりと成長していくのが人間です。生まれてすぐに立って自分で母乳を探したて飲むこともできる動物もたくさんいますが、人間は家族に見守られ他の人との共存しながらゆっくりと成長していきます。このような発達過程を学んだうえで、子どもの心理を考え、子どもに長く関わる保育士としてどのように子ども二対応していけばよいかを考える大切な科目です。

特に保育士は人間の基礎を培う大切な時期に子どもと長い時間接することになります。長時間働くお母さんが多い中でお母さんよりも長い時間一緒に生活をする可能性もあり、子どもに与える影響はとても大きなものです。だから資格試験の中でも「保育の心理学」はとても大きな意味を持つ科目なので、よく理解をすることが特に大切な科目と言えるのです。

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