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保育士養成課程での保育実習へ行く際の注意点

保育士になるためには、資格を取得しなければなりません。資格を取得する場合には2つの方法があり、自分の置かれている状況はスタイルに応じて選択することができます。1つは厚生労働大臣の指定する指定保育士養成施設などに通って、所定の単位を取得する方法です。大学や短大、専門学校を卒用することで資格を取得することができます。4年生大学でも短大でも、その他の施設であっても養成課程において所定の単位を取得して卒業すれば取得できるということです。ここでポイントになるのが、単位の取得と卒業という点をクリアしていれば試験に合格していなくても資格を取得できるところです。4年生大学以外を選択する場合には、昼間の学校なら2年間、夜間や通信の学校なら3年間の養成課程を受ける必要があります。

もう1つは毎年2回行われている都道府県知事の実施する試験に合格する方法があります。試験に合格してしまえば、養成課程を修了していなくても資格を取得することができます。ただし、誰でも受験できるわけではなく、一定の制限が設けられています。大学を卒業した者、大学2年以上在学かつ62単位以上修得済みか高等専門学校を卒業した者、大学1年以上在学かつ62単位以上修得済みで当該学校長が認めた者など細かな条件があります。これをクリアすることが受験の条件になっていますので、目指す前に確認しておかなければなりません。

保育実習は現場の体験を通して学ぶ場

保育士を目指す場合、保育実習に参加します。学ぶという面では十分であっても、いざ現場に入る時には誰でも緊張してしまうものです。何か失敗してしまうのではないか、職場の人たちに迷惑をかけてしまうのではないかと不安に思うことはありますが、最初は誰でも初心者ですので、あまり気負わずにできるだけ多くのことを学びとるような気持ちで臨むことが大切です。実習の目的は、実際に働くことになった時の保育内容や実施の方法を学んだり、保育者の役割や子どもとの接し方について学習することです。保育の場では新人だからといって甘えてはいられませんので、現場に入ったら即戦力として働けるように積極的に学ばなければなりません。普段ではなかなか習得できない子どもへの理解や保育士としての職務内容、役割などを現場の体験を通して学ぶ場です。実習を進めていく上で色々な不安や悩みが出てくるかもしれませんが、そういった気持に向き合って解決していくというのも勉強です。

保育実習に入るにあたり、まずは心構えを確認しておきます。現場に入れば園児にとっては先生となりますので、適切な保育を行えるように努める必要があります。時には分からないことも出てきますが、そういう時には先輩に助言をもらって解決していきます。助言をもらうために必要なことは、日頃から報告や連絡や相談を密にしておくということです。日頃のコミュニケーションが上手くできていないのに急に助けが必要になったからといって助言を求めてもスムーズな解決には至りません。さらに園児への指導だけでなく保護者への対応も求められますので、やることは盛りだくさんです。学生としていて勉強しているだけでは学べないことが多くありますので、良い機会だと考えて積極的に学んでいきましょう。

保育実習が始まる前に自分なりの目標を立てる

実習が始まってみると、色々と忙しくてただ何となく過ぎていってしまうことがあります。しかし、成長できないまま実習を終えてしまうのは非常にもったいないことですので、始まる前に自分なりに目標を立てることも大切です。目標は自分の中で目指していることで構いませんので、例えば園児との関わりを通してその都度適切な対応ができるようになりたいとか、保護者から信頼を得る方法を見つけるとか、これだけは習得しておきたいという点を考えてみます。机の上で勉強したことと実践とは大きく異なりますので、自分の予想していたこととは違うと感じることも多いのですが、現場を通して得た経験は財産となってその後の保育士としての仕事を充実したものにしてくれます。

実習を行う際には動きやすい服装にしなければならないというのは当然のことですが、エプロンをつける場合にポケットがあると便利です。ポケットにはメモ帳や筆記用具を入れておき、必要に応じて記録をしていきます。ボールペンの方が便利だと感じるかもしれませんが、小さな園児もたくさんいる環境ですので鉛筆のような先の尖っていないものが良いといえます。エプロンにはハンドタオルなどを入れておくこともありますので、大きめのポケットがあるとより便利です。

 

最後に、園児と接する時には親近感を持って話すことが重要であり、保護者に何か聞かれたらきちんと説明できるようにしておくことも大切です。細かなことを挙げると不安が増すかもしれませんが、もっとも大事なのは楽しむ気持ちで保育実習を進めることですので、しっかりと準備をして不安を取り除き、楽しく過ごせるようにしたいところです。

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