食育

栄養士に向いているのはどんな人?仕事の選び方

小・中学生の頃、毎日おいしい給食を食べる事が、学校に通う楽しみだったという人もいるでしょう。

平日のお昼に出てくる給食メニューに一喜一憂したり、嫌いな食べ物も頑張って食べた…、入院した病院で出された食事がおいしかった…など、食事とその当時の出来事が記憶で結びついている人は多いのではないでしょうか。

この、食事の成分や材料配分を考えて、健康的かつ栄養価の高いごはんメニューを考えるのが栄養士の仕事です。

資格を取って就業する仕事はたくさんありますが、そのなかでも栄養士という仕事に向いているのはどんな人なのでしょう。

料理を考えるのが好き

料理をすることが好きだという人は男女問わずいますが、更に栄養素に気を使い、バランスに配慮したメニューを考えるということがプラス要素として必要になります。

栄養士という仕事柄、食材に関する様々な事柄を知識として備えておかねばなりません。その食材を合わせて調理し、どんな料理を作るかというイメージを持って、多くの人がおいしいと思うメニューを考えることができる人が理想的です。

好き嫌いの少ない人がベスト

たくさんの人に提供する食事の献立を考えるのが、栄養士の主な仕事です。社員食堂や病院の入院食、学校給食に宅配弁当など、食と関連する場所には栄養士が欠かせないキーマンとなります。

毎日の献立を飽きさせないためには、大変な苦労が伴います。好きなものを好きなだけ食べられるのは、ある意味幸せなことかもしれませんが、それでは体に必要な栄養を食事で賄うことはできません。例えば、家で食べる毎日の食事が一辺倒だと、栄養も偏り飽きてしまいますね。

好き・好みの料理だ、と思われながら、栄養素が整っており、毎日食事を楽しみにしてもらえる献立を考えるためには、いろんなバリエーションを組み替えて、偏らないメニューを提供する必要があります。

肉、魚のメイン食材のほかにも、主食で様々なバリエーションを広げていったり、野菜を多く取り入れて健康的な食事を提供するために、好き嫌いが少ない人がベターでしょう。

健康志向が強い人

栄養士は文字通り、食事の栄養をコントロールして、より栄養価が高く、体を健康に保つための献立を意欲的に考えて提供していくことが求められます。

おいしいからと言って、味付けが濃く、油脂成分が高い献立ばかりを考えていると、健康管理ができませんね。

栄養士はたくさんの食材を扱うなかで、食材一つ一つの成分や体に有効な栄養素、反対に好ましくない栄養素についての知識を、常に学び蓄積していくことになります。

どんな人にどのような栄養素を多く取り入れれば良いか、などを細かく考えながら健康な体づくりを率先して提案できるタイプの人に向いている仕事でしょう。

メニューを創出する想像力がある人

料理を作ることが好きな人の中には、オリジナルのアレンジをしたり、自分で試行錯誤しながらおいしいメニューを作り出したりすることが楽しいという人がいます。毎日、食事を考えて味付けを想像するのが仕事ともいえる栄養士さんは、やはり料理が好きな人が向いているでしょう。

しかし、希望の食材をすべてそろえられる環境にない場合もあります。そんなときは、代替食材を使って栄養価を上げながら味のクオリティも上げる(保つ)という創意工夫が求められることもあります。

いろんなメニューを実現するために、あれこれと手法手段を考えながら、献立を仕上げる想像力がある人は適性が高いでしょう。

 

数字が強い人は栄養士に向いている

おいしさとバランス、味付けの具合は、料理ができればクリアできるという問題ではありません。

味と栄養のコントロールには、計算と数字合わせが必須です。

食事と数字管理は、傍目にはあまり関係が無いように思うかもしれませんが、実は栄養士という仕事はその職業柄、非常に多くの、しかも緻密な計算が求められるのです。

カロリーコントロールの計算が好きな人

ダイエット経験がある人は、毎日の食事にどれほどのカロリーが含まれているかを細かく計算したことがあるのではないでしょうか。

このカロリー計算は、栄養士として働く上で、切っても切れない仕事です。食べる人に合わせて必要なカロリーを計算し、加えて栄養バランスを整えておいしいものを考案していくことにストレスを感じない(楽しめる)人が望ましいでしょう。

細かい数字の積算が好きな人

栄養士が管理するメニューを何人に提供するか。必要な食事数を作るために、どのくらいの調味料を使うのか。これらはすべて計算によって導きます。肉や魚などは、重さも図りやすく、積算はさほど難しくありませんが、特に砂糖や塩、みそなどの調味料と季節の野菜は、一人当たりの必要量が小数以下の計算を何度も繰り返すことも日常茶飯事。

日頃の料理はアバウトでも、栄養管理を担う仕事の上では、たくさんの計算と積算をしなければならないのが栄養士の仕事です。

パソコンが得意な人

数字に対してだけでなく、パソコン操作に抵抗がない人・パソコン管理が得意な人が、実は栄養士に向いています。

一か月の献立や、週替わりのメニューなどを入力して配布したり、栄養に関する資料を作成したり、栄養士はパソコン作業が割と多いという特徴があるのです。

また、その知識を生かして栄養指導や食事指導をするという仕事もあり、パーソナルデータを作成して経過を見るなど、多くの情報を管理して仕事を遂行する場面が適時起こりえます。

パソコンの操作や使用に抵抗がない人は、栄養士として望ましく適性が高いです。

 

栄養バランスと献立、摂取量やカロリーなど、食全般に興味を持ち、数字に強い人ほど、栄養士に向いているといえるでしょう。

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