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英語で保育するメリット-英語を覚える

多くの日本人にとって、英語を話せるようになるということは永遠のテーマのようになりつつあります。その背景にあるのが、学校教育だけでは流暢に使いこなせるようになる人がいない現実があります。

ではなぜ、学校での教育を受けたにもかかわらず、話せるようになる人がいないのか、その裏側にある問題点についてクローズアップしていきます。

教師の質

まず、最初に考えられる問題点として、教師の質が考えられます。勿論、全ての教師は大学を卒業し、きちんとした教育を受けてきています。ですが、ほとんどの教師は英語を流暢に操ることができないのが現実です。

語学を習得する際には、母国語との違いやフィーリングの違いに困惑することもしばしばです。しかし、教師自身が2か国語以上習得している場合、どのように語学を理解し、自分のものにしていくのか、その過程を習得しています。つまり、1か国語のみしか習得していない教師の場合、語学学習のためのアプローチ方法も知らないため、その過程を学生に教えることができないのです。

良い例として、フィリピンの教育が挙げられます。フィリピンではほとんどの人が英語を自在に操ることができると言われています。しかし、フィリピンも日本同様、独自の母国語を持っています。けれども、自国の教師のほとんどが語学が流暢なため、学校教育だけでほとんどの生徒が語学を習得し、世界で活躍できる人材をも輩出してきているのです。

日本語と英語は言葉のルーツが違う

その次に挙げる問題点として、日本語との違いです。この場合違いというのは、言葉のルーツの違いを指しています。日本語は、日本国内の言語と、中国の文字や言葉の影響を受けて成り立っています。一方、英語の場合、ラテン語を起源としており、多くのヨーロッパの国々で使われる言語と語源を同じにしています。

語源が異なることで起こる問題点とは、言語は、その土地の文化や伝統、宗教観や世界観が反映されているのです。つまり、日本は、中国などのアジアの国々の影響を受け、仏教の価値観や、島国の独特の世界観が言語に影響を及ぼしています。ですが、ラテン語を起源とする言語では、古代ヨーロッパの価値観や宗教観などが反映し、日本人には経験したことのない感覚を持っているものです。

このような違いは、ただ生まれ育った土地の違いであり、語学を習得するには関係のないことのように思われますが、実は大きく関わっているのです。

例えば、英単語にsupposedという言葉があります。辞書を引くと、和訳された意味が出てきます。ですが、この英単語を完全に理解しようとすると、日本人には非常に難しい言葉なのです。それは、日本人には持ち合わせていない感覚が言葉になっているためです。当然のように、この反対も存在します。日本人にはわかる感覚の言葉であっても、他国にはないなどの例です。

日本人特有の性格

そして最後の問題点は、日本人特有の性格です。それは、間違いを恐れることです。海外に住むと分かることが、様々な国の人が共存しているという現実です。そうなると、母国語を異にしている人が多いため、住む土地の言語が上手ではない人も少なくありません。

しかし、そうした状況下でも、人々は堂々と上手ではない言語を使って、積極的にコミュニケーションを図るものです。日本人は間違いを犯すことや、失敗をすることを恥だと考える文化があります。ですが、語学を上達させたいなら、間違いを恐れないことが最も重要なのです。

以上のことから分かるように、学校教育だけに頼っては語学を習得することは難しいと想定されるため、最も大事なことは、英語を使って保育を行うことなのです。脳が柔軟で日本語すら完全でない段階からの学習ならば、語学学習で起こりやすい問題点が排除されます。

幼児期の脳は、乾いたスポンジに例えられます。スポンジは乾いた状態であると何でも簡単に吸収していきます。幼児期を超えてからの学習では、脳には日本語という第一言語が入ってしまっています。日本人だから、日本語から身につけるのが当然だとする声もありますが、この第一言語が第二言語の習得を遅らせる原因でもあるのです。

要するに、第一言語はその人の言語中枢の核となります。そのため、他の言語を学ぶ時にも、第一言語が邪魔をし、理解を難しくさせる原因を作ってしますのです。だからこそ、スポンジのような脳の状態の時に、英語を使って保育することで、容易に吸収し、ネイティブを変わらない語学力を身につけることも可能です。

保育の際に大事なのは、楽しく覚えさせることです。日常の中や親子の楽しい時間などに組み込むと、より習得度が高くなってきます。その場合には、両親の語学力は関係無いと言われています。例え両親が日本語しか話すことができなくても、教材やテレビ、DVDなどを駆使して保育していくことで、自然と語学力を身につけることが可能なのです。

また、両親と同じ時間と空間を共有することで、語学力だけでなく心の豊かさも育まれるというメリットもあります。勉強することを楽しいことだと認識できるようになり、語学だけでなく、他の教科へも良い影響を及ぼすことが知られているのです。

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