保育士パートの求人探しは、東京が最も探しやすい地域といえるでしょう。
保育所はどの区にもそれなりに数があるのですが、それでも子どもを預けたいという保護者のニーズにはこたえられていません。待機児童は東京が全国で一番です。その数は8,586人にのぼります。保育施設と、そこで子育てをする保育士が圧倒的に不足しているのです。
既存の保育園も少ない保育士で運用しているため、正社員の保育士の仕事は日ごとに増していきます。近年は女性の社会進出が当たり前の時代です。当然、子どもを預かる保育園の延長時間は夜までとなります。
東京の保育士パートの求人はとても多い
慢性的な保育士の不足、そして既存の保育士の仕事の補助の意味合いでも、東京の保育士パートの求人は非常にたくさんあります。このとき気になるのが、保育士の資格の有無です。保育士の資格がなくても、保育士パートの仕事はできるのでしょうか?
答えはイエスです。保育士パートさんは、主に保育補助の仕事がメインとなります。この仕事は正規の保育士さんのお仕事をお手伝いしたり、子どもたちが使うおもちゃの整理整頓などをするお仕事です。
保育士パートの平均時給は1,267円
東京の保育士パートの時給は1,267円と、全国平均より上回っています。求人の中でも週2~3日で勤務可能というものや、好きな時間をシフトで申請してパートができるという保育園がたくさんあります。
もし、保育士パートから本格的に保育士になりたいと思うようになったのであれば、保育園の中では資格取得のための助成金を出してくれることもあります。こういったことは求人情報に記載されているので、きちんと確認しましょう。また、東京都では保育関係の仕事にすでに携わっている人がキャリアアップとして保育士の取得のためにかかる費用を助成してくれる制度があります。これもうまく活用するのがよいでしょう。
パートをするにあたって、保育士の資格の有無で給料面に差がでてしまうのは仕方がありません。また、実業務に入ったときに全く保育の経験や知識がないという状況よりは、あるほうが馴染みやすいでしょう。
ちなみに、保育補助のお仕事でも時給は1,136円が平均という結果が出ています。まずは実体験としてパートを経験し、その後保育士の資格取得を決定するなど、選択肢は豊富です。また、この地域ならではの特徴で言うなら、次々と保育園が現在作られている最中なので、オープニングスタッフでのパート採用が多いということです。全員が同じところからスタートすることは、非常に安心感があり、やりがいも感じられることでしょう。
東京都保育人材・保育所支援センター
保育士の資格は持っていても保育園で勤務したことがない人、以前保育園で働いていた人が再就職しようかどうしようか迷っている、という場合もあるでしょう。もちろんパートから働くのも大いに良いことと言えます。しかしそのような「潜在保育士」さんにおすすめしたいのは『東京都保育人材・保育所支援センター』を利用することです。
『東京都保育人材・保育所支援センター』では専門アドバイザーによる保育所への就職支援や、実際に保育園を使った実地研修などに申し込むことができるので、今までの経験を活かした現場に就職できる可能性が高いです。この支援センターでは、保育士の資格の未取得者にも開かれており、保育士求人を探すことができます。
保育職専門の人材紹介会社をうまく活用する
東京には、保育士に特化した人材紹介会社がたくさんあります。
保育業界に熟知していることもあり、『待遇・給与・希望部署・勤務地』などの条件はもちろん、数値化が難しい現場の人間関係などの情報も事前に教えてもらいながら、転職活動を行うことができます。施設の雰囲気や園長の人柄などは求人票には出ていませんので、内部情報を知ることができるという点は魅力の一つでしょう。
また、事前に施設の見学をさせてくれたり、面接に同行してくれるといったサポートを受けることもできますので、初めて転職をされる方はとくに緊張や不安でいっぱいのはず、理想的な転職を行うためにも相性の良い人材紹介会社を選択するとよいでしょう。
保育士パートを希望する人は主婦が多め
保育士の仕事をパートとして希望する人は主に主婦の人が多数です。30代~40代の申込みは特に多く、保育園もそのニーズに応じようとしています。扶養内で働きたい、ブランクが長い、1日3時間程度での勤務がしたいなど、要望は必ず保育園側に伝えましょう。大抵の保育園はOKしてくれる状況です。そのくらい人が足りていないというのも現状なのです。
また、パートとは少し異なりますが、都や区のホームページでアルバイトや臨時職員としての求人が掲載されることがあります。公立の保育園でのパート仕事となりますが、一時扱いでも公務員並みの給与となりますので、非常に人気があります。自分の住んでいる区のホームページや都の職員募集枠はチェックするようにしましょう。
子どもと関われる仕事は保育園だけではない
パートとは言っても、保育士であれば必ず保育園での仕事、と決まっているわけではありません。都ではさまざまな場所で子育てを担う人材を求めていますから、企業内保育所、病院内施設での託児所、アミューズメント施設での子どもの一時預かりから、ベビーシッターまでパートが募集されています。保育園だけにこだわらず、自分がパートで何を大切にして、どのように働きたいかをしっかり見据えた上で、応募するのが最適でしょう。
パートというとどうしても主婦層が圧倒的な印象となりますが、現在保育の専門学校に通う学生さんが応募することも可能という園が増えてきています。場合によっては保育士の資格を得るための助成金まで負担してくれるケースもありますが、その場合はまずそのパート先の社員として働くことが決まります。先輩たちを見て、ここでパートではなくきちんと働こう、と思うならその制度を利用してみる価値があるでしょう。