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保育士として働くときに大変なことベスト5は

子どもが、幼稚園や保育園などの施設で毎日楽しく過ごせるのは、他の誰でもない保育士さんのおかげ。

現場で子どもたちと一緒に走り回ったり、歌を歌ったり、時にケンカをすることもあるけど、友達と同じ空間で同じ時を過ごすために、保育士さんは欠かせない存在です。

そうはいっても、働いている当の保育士は、純粋にその仕事を楽しんで毎日をすがすがしく過ごしているのか?と言われると、実際はそうではなさそう。

保育士として働いている人が「大変なこと」と感じるのは、どんなことでしょう。

毎日一緒に働く保育士との人間関係

大企業の一部門や、出張所・営業所があって事業展開をしているような業態ではなく、一つの施設という狭い空間の中で働くため、人間関係も狭く、施設内関係者との関係に悩む保育士は多い様です。

施設の規模にもよりますが、おおむね10名から20名の保育士が在籍するような園では、園長先生、用務員、事務員がいるものの、働くメンバーのほとんどが保育士資格を所持している人ばかりです。

そしてなにより、子どもと一緒に遊んだり遊戯をする保育士は、女性をイメージする人が多いでしょう。

狭い一つの建物の中に、働く大人はほぼ保育士で、しかも女性の園。となれば、子どもの前では説明がつかないような仲間意識や、ちょっとしたやっかみ、気の合う・合わないを仕事に持ち込む人など、割り切って保育ができない(しづらい)環境に陥りやすい傾向があります。

子どものお世話や保育に力を注ぎたいのに、大人同士の人間関係に気を使わねばならないとなれば、毎日職場に通うことすら辛く思えてきそうです。

 

保護者対応が大変

保育施設の中で、時間を一緒に過ごす相手は、圧倒的に子どもが多いですが、お迎えやお見送り、延長保育の送迎をする親がいれば、必ず保護者と顔を合わせることになります。

連絡帳を活用して、毎日の様子を保護者に知らせるという施設もありますが、楽しく過ごした園内の様子を語る子どもの話が、親にとっては100パーセント信じたい情報でしょう。

同じクラスの誰かとケンカしたとか、友達が仲間はずれにしたとか、ご飯の時間におやつをとられたとか、遊んでいる途中で仲間外れにしていじめられたとか…。子どもは自分主体で、思ったことをすぐに話したがります。

自分の思ったように話すことが出来ればいいのですが、甘えたい時期や反抗したくなる時期も含めて成長期なので、自分を守りたい!かまってほしい!という思いからしばしば、話を大きくして親に伝えがちです。 

わが子から「いじめられた」「仲間外れにされた」という言葉を聞くと、即座に反応して園に苦情を言い、詰め寄ってくるような保護者もいます。

事実は親が子どもから聞いた話と違っていても、親を怒らせるような発言はNGです。もしかしたら、子ども以上にデリケートに扱ったり、後々面倒なことにならないような配慮が必要なのは親のほうかも知れません。

 

ひいきに受け取られないような気遣い

一昔前の保育施設なら、公園や遊具で力いっぱい遊んで、多少の怪我も名誉の勲章だと、割り切って子どもを預けていた保護者が多いものでした。

しかし今は、子どもが転んで怪我をしたり、ケンカをして服が汚れたりすると、怪我をするかもしれないと心配して、遊び方の制限などを持ちかける親もいます。

また、特定の子どもがひいきされているように感じる・担任の先生が男性だというだけでうまくいかないと決めつけている、という保護者の話も聞きます。

分け隔てなく保育をしているつもりでも、些細なきっかけや対応がもとで誤解が生まれ、一部の幼児をひいきしていると思われないように配慮しなければならないことに、神経をすり減らしがちです。

 

予測できない子どもへの注意が大変

保育士は、施設にいる間中ずっと、すべての子どもの動きを見守ることはできません。そして、ケガをしないように指導し、その指導を守ることができる子ばかりとも限りません。

細心の注意を払っていても、思いがけない動きや無茶な行動をしてしまうのが子ども。大人から見て、考えられないような突飛な行動をとってしまうことがあります。

その時々で、想像を超えた動きをする子どもの方が多いといってもいいでしょう。でも、施設内で起こったケガは、園の運営者と担任の保育士が責任に問われることがほとんどです。

この、想定外の動きが、時に命の危険にまで及ぶ可能性もあります。その責任がすべて保育士側にのしかかることを考えると、やはりそれに耐えるのは大変なことです。

 

働く時間が長すぎて大変

残業や早朝出勤が、日常的におこるのが保育士現場。毎日、園に子供がいる間のお世話や集団保育をする時間だけでも、半日以上の時間が使われます。それに加えて、園バスの送迎や保育計画立案、職員会議や研修など、子どもを受け入れてお世話するために必要な準備と知識を得る時間は欠かせません。

おゆうぎ会や音楽界など、出しものに必要な小道具や曲の準備まで行う施設もあります。これはすべて保育士が、子どもたちのために残業をして準備するのです。

 

何より子どもたちに関わる仕事が好きだ、というあこがれや、純粋な思いだけで続けていくには、大変なことが多い保育士の実情。

施設によって条件は違いますが、自分にあった職場でのびのびと働くことができて、初めて仕事の楽しみや、やりがいを感じられる職種かもしれません。

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